テープ起こしプレーヤー(Mac版) マニュアル

本アプリは、テープ起こし向けの音声ファイル再生プレーヤーです。
ショートカットキーによる、再生・停止、早送り、巻き戻しなど、テープ起こしや文字の校正をする際に必須の機能や、ステレオ音声のモノラル化や音量の小さい音声を適切な音量へ加工するなど、便利な機能にも対応しています。

本アプリについてのお問い合わせは、サポートページ からお願いいたします。


動作(推奨)環境

macOS 14 以降


対応音声ファイルフォーマット

◆再生時の対応フォーマット
.wav, .aiff/.aifc, .caf, .m4a/.mp4, .mp3

◆静的ファイル処理の対応フォーマット
.wav, .m4a


画面の説明

[ファイル] メニュー

[プレーヤー] メニュー

[書き出し] メニュー

[オプション] メニュー

[設定] ダイアログ

  [再生] タブ

  [キー] タブ

  [表示] タブ


画面の説明


音声ファイルを開く

以下のいずれかの手順で音声ファイルが登録できます。
・メニューの [ファイル] - [ファイルを開く] を選択して、開きたい音声ファイルを選択
・開きたい音声ファイルを本アプリの画面にドラッグ&ドロップ


Play / Stopボタン

Play / Stopボタンをタップすると、音声ファイルが再生/停止します。(PlayとStopの表示は切り替わります。)

再生開始位置は、現在の位置から「自動巻き戻し」([テープ起こしプレーヤー] - [設定] の [再生] タブ )で指定した秒数分だけ巻き戻った位置になります。

※ テープ起こしに使う場合、再生・停止のキー設定([テープ起こしプレーヤー] - [設定] の [キー] タブ)を行うと便利です。


Topボタン

Topボタンをタップすると、再生位置を先頭に戻します。


区間リピート

区間リピート再生の開始位置と終了位置を設定することができます。

Aボタンを押した状態にすると、A点(リピート開始点)が指定されます。
Bボタンを押した状態にすると、B点(リピート折り返し点)が指定されます。

Aボタン OFF/Bボタン OFF: 先頭~最後 をリピート
Aボタン ON /Bボタン OFF: A点~最後 をリピート
Aボタン OFF/Bボタン ON : 先頭~B点 をリピート
Aボタン ON /Bボタン ON : A点~B点 をリピート

※ キー設定([テープ起こしプレーヤー] - [設定] の [キー] タブ)でA点/B点の設定/解除をコントロールすることができます。


音量

音量は 0~100 の範囲で調整できます。(初期値:50)


スピード変換

ピッチ(音の高さ)を一定に、スピード(音の速さ)だけを変化させることができます。
スピード変換は 50~200% の範囲(半分~倍速)で調整できます。(初期値:1.0 (100%))


ピッチ変換

スピード(音の速さ)を一定に、ピッチ(音の高さ)だけを変化させることができます。
ピッチ変換は -12~+12 の範囲(-1オクターブ~+1オクターブ)で調整できます。(初期値:0)


出力デバイス

対応する出力デバイスが一覧で表示されます。出力するデバイスを選択できます。


コンパクト表示

本アプリの表示を小さくすることができます。「□ コンパクト表示」のチェックボックスをOFF/ONにすると、表示の切り替えができます。
※ テープ起こしの作業で、他の表示範囲を確保したいときは、小さく表示しておくと便利です。



イコライザ(EQ)

イコライザは、最大10バンド(各周波数帯域:31, 62, 125, 250, 500, 1k, 2k, 4k, 8k, 16k)が利用できます。
指定された周波数の音量を調整することができます。


EQリセット

EQリセットボタンをタップすると、イコライザの全ての周波数帯域の値を「0(中央)」に戻すことができます。


モノラル出力

「□ モノラル出力」のチェックボックスをONにすると、ステレオの音声ファイルに対して、モノラル化の処理を行った音声を再生します。
具体的には、Lch(左)とRch(右)のサンプルを加算平均(それぞれを加算して2で割る)した値を再びLchとRchに加えることで、モノラル出力を実現しています。


ノイズ軽減処理(ローパスフィルタ)

高周波のノイズを軽減したいときに利用します。ローパスフィルタの演算処理を行います。
音声ファイルの再生中に、ノイズ軽減処理を適用したいときは、「□ ノイズ軽減を適用」のチェックボックスをONにしてください。
周波数: 設定した値より大きい周波数帯域の音は、音量の軽減の対象になります。
ゲイン: 軽減の対象になる周波数帯域の音のゲインを設定します。より明確に減衰させたい場合は、スライダーの値を大きくしてください。



ファイルを開く

「ファイルを開く」ダイアログが表示されます。音声ファイルを選択すると、アプリに取り込まれます。
本アプリの画面に音声ファイルをドラッグドロップして、アプリに音声ファイルを取り込むこともできます。


再生・停止

音声ファイルが再生/停止します。


先頭に移動

再生位置を先頭に戻します。


クイック移動 戻る、クイック移動 進む

巻き戻し、早送りを行います。


リピートA点の指定、リピートB点の指定

区間リピート再生の開始位置(A)と終了位置(B)を設定します。


カウンターコピー、カウンター指定

カウンター(再生位置)についての便利な機能です。
カウンターコピー: カウンターの値をクリップボードにコピーする機能
カウンター指定 : クリップボードのカウンターの値をカウンターに指定する機能

■ カウンターコピー
以下のいずれかの手順でカウンターコピーを実行できます。
・メニューの [プレーヤー] - [カウンターコピー] を選択
・キーの設定([テープ起こしプレーヤー] - [設定] の [キー] タブ)で設定した「カウンターコピー」のキーを押す

以下のフォーマットでクリップボードにコピーされます。
hh:mm:ss
(hh: 時 mm: 分 ss: 秒)

■ カウンター指定
テキストエディタ(メモ帳など)に指定したいカウンターの文字列(例 00:12:46)を入力して、そのの文字列をコピーします。
その後、以下のいずれかの手順でカウンター指定を実行できます。
・メニューの [プレーヤー] - [カウンター指定] を選択
・キーの設定([テープ起こしプレーヤー] - [設定] の [キー] タブ)で設定した「カウンター指定」のキーを押す
※ 時、分、秒、コロン(:)は、いずれも半角で入力して下さい。


音声ファイル時間コピー

音声ファイル時間のテキストを、以下のフォーマットでクリップボードにコピーされます。
00:00:00
hh:mm:ss

(hh: 時 mm: 分 ss: 秒)

※ キー設定([テープ起こしプレーヤー] - [設定] の [キー] タブ)で音声ファイル時間コピーを取得することができます。



音響処理を適用した音声ファイルを作成することができます。

ノーマライズ

ノーマライズは、最大の音量を検知して、音が歪まない音圧を基準として、全体の音量を上げる処理を行います。(音量の正規化)

メニューの [書き出し] - [ノーマライズ] を選択すると、保存ダイアログが表示されます。
作成したいファイル名を入力して「保存」を選択すると、ノーマライズされた音声ファイルが作成されます。


オートマキシマイズ

オートマキシマイズは、設定した目標の音量に対して、全体の音量を調整をする処理を行います。

メニューの [書き出し] - [オートマキシマイズ] を選択すると、音量調整のダイアログが表示されます。
音量スライダーを調整して、「実行」ボタンを選択すると、保存ダイアログが表示されます。
作成したいファイル名を入力して「保存」を選択すると、オートマキシマイズされた音声ファイルが作成されます。



モノラル化

モノラル化は、ステレオの音声ファイルに対して、LchとRchのサンプルを加算平均した値を再びLchとRchに加える処理を行います。
ステレオ録音された音声をモノラル化することにより、LchとRchで同じ音声として聞くことができ、データによっては音声が聞き取りやすくなるので便利です。

メニューの [書き出し] - [モノラル化] を選択すると、保存ダイアログが表示されます。
作成したいファイル名を入力して「保存」を選択すると、モノラル化された音声ファイルが作成されます。


スピード/ピッチ/EQ

スピード/ピッチ/EQのスライダーの値が反映された音声ファイルが作成されます。


ノイズ軽減処理

ノイズ軽減処理は、高周波のノイズを軽減したいときに利用します。ローパスフィルタの演算処理を行います。

「ノイズ軽減処理」の枠内の「周波数」スライダーと「ゲイン」スライダーから、軽減したい状態に調整します。
メニューの [書き出し] - [ノイズ軽減処理] を選択すると、保存ダイアログが表示されます。
作成したいファイル名を入力して「保存」を選択すると、ノイズ軽減処理された音声ファイルが作成されます。



コンパクト表示

本アプリの表示を小さくすることができます。「□ コンパクト表示」のチェックボックスをOFF/ONにすると、表示の切り替えができます。


常に前面に表示

「□ 常に前面に表示」のチェックボックスをONにすると、本アプリが常に前面に表示されるようになります。


メニューの [テープ起こしプレーヤー] - [設定] を選択して、設定ダイアログを開きます。


再生に関する設定を行います。

■ 自動巻き戻し
再生開始位置は、現在の位置から指定した秒数分だけ巻き戻った位置になります。

■ クイック移動 戻る、クイック移動 進む
キー設定で「巻き戻し」「早送り」に設定されたキーを押したとき、指定した秒数分だけ「巻き戻し」「早送り」されます。
※ キー設定は、[テープ起こしプレーヤー] - [設定] の [キー] タブ を参照してください。




ショートカットキーの設定を行います。

対象の機能:
ファイルを開く
再生・停止
先頭に移動
クイック移動 戻る、クイック移動 進む
リピートA点の指定、リピートB点の指定
カウンターコピー、カウンター指定
音声ファイル時間コピー

■ キーの設定
1. 設定したい機能を選択します。
2. 設定したいキーをテキストエリアに入力して、Command Option Control キーのうち、組み合わせたいものにチェックを追加します。
3. 「更新」ボタンをタップすると、設定したキーに表示が切り替わります。
 解除したい場合は、「リセット」ボタンをタップすると、現在の設定が解除されます。



■ 常に前面に表示

「□ 常に前面に表示」のチェックボックスをONにすると、本アプリが常に前面に表示されるようになります。